紹介したい猫がいます（まるちゃん）

父さんと母さんに、ある方との出会いをくれた
まるちゃんという猫がいました

まるちゃんに出会ったのは

本『わさびちゃんちの一味ちゃん』の刊行にあたり

温泉場を訪れた時のこと

『わさびちゃんちの一味ちゃん』P７２

ここの温泉場には沢山の野良猫がいて

増え続ける野良猫を減らそうと活動している方がいると

聞いたことがあり

「なにか、お話が聞けるかも！」と足を運びました

温泉場に行くとメイン通りの橋の下に

猫を発見
噂通りだ・・・

子猫らしき姿も。パイプの下からピョコピョコ顔を出す。

ごはんがもらえるかも！と期待して集まる猫たち

そんな猫たちをよそに

温泉が流れているパイプの下でジーっと

こちらを見ていた猫
それがまるちゃんです

まるちゃん

まるちゃんを見た時
何か変だと思いました

呼吸する胸の動きが不自然・・・

父さんと
「捕まえて病院連れてく？」と相談し
まるちゃんに触ろうとすると

「シャーーーーっ！！」
　　　　
当たり前だけど
やっぱりダメか・・・
まるちゃんは逃げてしまいました

驚かせてごめんね

この時は陽が暮れてきて
ここで保護活動をしている方の情報も得られず
帰宅しました

その後もまるちゃんの事が気になっていましたが
日々の生活に追われ時間が過ぎていきました

保護活動してる方にも
『わさびちゃんちの一味ちゃん』が
発売され、そこに温泉場の猫たちを掲載させて
いただいた事を伝えたいと思っていたので
ネットで検索するも情報が得られない・・・

ある日
『ありがとう！わさびちゃん』のスタッフさんに
TNRの事で相談すると
参考になりそうなサイトのURLをメールしてくれました

ネットを開き、あちこちクリックしていると
シャムのまるちゃんが繋いだ命
というブログ記事が目に飛び込んできました

あのときの子だ！！

すぐにブログにメッセージ
定ニャンの会さんの
代表の方とコンタクトが取れたのです

その日のうちに
代表のTさんとお会いすることに！

活動の様子をブログで拝見し
その、行動力に圧倒され
母さん勝手に
鬼のような顔の怖い人と想像（笑）

Tさんのご自宅に到着し震える手（？）でチャイムを鳴らしました

実際にお会いしたTさんの姿をみて
「なに・・・このふんわり癒し系な人！」と拍子抜け

まるちゃんをはじめ温泉場の猫たちのことを
沢山お聞きすることができました

こうして、まるちゃんが
Tさんたち定ニャンの会さんと出会わせてくれたのです

その後、譲渡会を一緒に主催してくれたり
母さんの相談にのってアドバイスくれたり
間違いに気づかせてくれる
頼れる先輩のような存在に・・・

未避妊の猫の捕獲に同行。手際がいい（首輪してる子は避妊済み）

定ニャンの会さんの活動を知れば知るほど
誠実で着実に取り組んでいる事が分かり
母さん、すっかりファンになってしまった

そして温泉場の猫たちのファンになった（寅吉〜！！）

定ニャンの会メンバーさん宅に保護されてる
まるちゃんにも会いに行きたい！と
そう思ってました

でも・・・

ある日、突然
まるちゃんが亡くなったとTさんから連絡が入りました
（詳しくは定ニャンの会ブログ　ゆのまちねこをご覧ください）

母さんも、まるちゃんにお別れしたかったけど
日帰り手術を控えていたため
行けなかった・・・

まるちゃんが温泉場で懸命に生きていたことや
身体に重傷を負っていたこと
野良猫時代から見守り
献身的にお世話していた定ニャンの会メンバーさんの気持ち
色々な想いが駆け巡り
悲しくて悔しくて仕方なかった

落ち着いたら
まるちゃんに手を合わせに行きたい
Tさんにお願いしてメンバーさん宅にお邪魔しました

沢山の保護猫にあいさつして
まるちゃんの子供たちが
過ごす大きな部屋に案内してもらいました
まるちゃんが亡くなってから
メンバーさんたちが手分けしてお世話をしているため
７匹中３匹が過ごすお部屋です

「子供たちはもうだいじょうぶ、それを見届けての死だった」

走り回る子猫たちの無邪気な姿が、それを証明するものでした


素晴らしい出会いをくれたまるちゃんに
ずっと言えなかった
「ありがとう」をこの子たちを通して伝えられた気がしました

子猫たちが過ごす部屋にまるちゃんの写真

写真の中のまるちゃんは
今でも子供たちを見守っているよ！
と言ってるみたいだった

猫が野良として生きていくということ
母の愛情と強さを
改めて教えてくれた
まるちゃんの紹介でした

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