2015年12月9日水曜日

にがりちゃんの話 その1


以前にこちらの記事で

ぽんちゃん保育園卒園猫の

定春(仮名がんも)



にゃん太(仮名おぼろ)



ぽん太(仮名ゆば)




この3匹のお母さん猫が

にがりちゃんだと判明した!とお伝えしましたが


今日はそんな『にがりちゃんの話』を書きたいと思います



にがりちゃんが

わさびちゃんちにやってきたのは

今年の4月中旬

貝兄弟を出産して2〜3日のところを

にがりちゃんにずっとご飯をあげていた

おばさんが発見し連絡をくれました(以下おばさん)





おばさんと協力して

にがりちゃんを車庫におびき寄せ

貝兄弟を保護

にがりちゃんは車庫の中で捕獲器を使い捕まえました



昨年、TNRした母猫たちは

餌やりさんに懐いていて

ご飯や寝床の心配がなく

冬は湯たんぽが用意されます

一味のお母さん猫を迎えてくれたSさんが

猫たちの体調面を気にかけてくれて

風邪ひき猫さんには

お薬入りのご飯を用意してくれますし

餌やりさん宅の周りの清掃もしてくれます


家猫のようにとはいきませんが

Sさんのおかげで

リターン出来ない環境ではなかったのです




でも

にがりちゃんが暮らしていた場所は

そうではありませんでした




にがりちゃんが外で暮らしていた5〜6年間

見守ってくれたおばさんの話では

冬に大雪が降った後

しばらく姿が見えなくなり

ガリガリの状態で戻ってくるのだとか・・・

多分、雪風をしのぐために入った

雪穴から出られなくなるんじゃないかと

おばさんは言ってました

それに

にがりちゃんは年に2回は出産していたそうです


それも、お父さん猫であろう

オス猫さんは近所の飼い猫とのこと


3匹の未去勢の飼い猫を外に出す・・・

その度に必ず妊娠出産していた、野良猫にがりちゃん


かといって

この周辺が猫だらけになることもなかったのは

秋に生まれた子猫たちの生存が難しかったのか・・・

事故などで死んでしまったのか・・・

親離れし他の場所へ移動したか・・・


たくさん子猫を産んできました


ある日

子猫を一生懸命育てている にがりちゃんを見ていた

他のお宅の方からも

ご飯をもらえることになりました

新しい餌やりさんです



毎日毎日

よちよち歩きの子猫を引き連れ

ご飯を貰いに来る にがりちゃん

子猫たちがいなくなっても

にがりちゃんは毎日ご飯を貰いに来ます

にがりちゃんにとっては

それが生きる術だったのですが

いつしか

新しい餌やりさんにとって

にがりちゃんは迷惑な存在に変わっていきました


新しい餌やりさんはおばさんに対し

もう、ご飯をあげないように言ったり

にがりちゃんを追い払ったりするようになりました





「ご飯がなければ死んでしまう。頼ってくるものを無視出来ない」

おばさんはそう言いました


でも、ご近所付き合いをする以上

難しいところもあるだろうと母さんは思いました



そんな環境だったこともあり

迷わず保護という選択をしました

保護時、黒い鼻くそが詰まってました



にがりちゃんを保護することを伝えると

おばさんはすごく喜んでくれて

何度もありがとうって言ってました

「ずっと、なんとかしてあげたかったけど出来なかった」

そう言って にがりちゃんに「ごめんね」と言ってました

おばさん、今までありがとう


昨年は捕獲や避妊手術に対し

否定的な餌やりさんたちと関わり

「子猫は死んでしまうから、放って置いても増えることはない」

「子猫が生まれたら保健所に連れて行くから口出すな!」

と耳にタコができるほど言われうんざりしていたので

おばさんのような方に出会えて

嬉しかったです



しばらくして定春・にゃん太・ぽん太の

お母さん猫がにがりちゃんだとわかったのですが

出産時期違いの貝兄弟の特徴や

にがりちゃんの仕草から

親子に間違いない!と思いました


雰囲気やご飯の食べ方もにがりちゃんにそっくり!!


にがりちゃんに

大事に大事に育てられた証拠に

4ヶ月以上野良生活をしていたのに

数日で甘えん坊に変身した ぽん太・にゃん太!!

一足先に保護した定春も甘えん坊だった!!

鳴き声もみんなそっくり

この兄弟はとにかく舐めるのが好き^^





子猫たちが、こんなに人懐っこいということは

にがりちゃんも甘えん坊になる可能性あるよね?!

ツンケンしていても可愛いにがりちゃんだけど

いつか

甘えん坊のにがりちゃんも見てみたいな^^



『にがりちゃんの話 その2』に続くよ〜




















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10 件のコメント:

  1. にがりちゃんこんなに大変な半生を送っていたんですね!
    僕の家にも1匹野良さん(もふもふなのでもふさんと命名)が引っ越ししてきた当時から通っています。
    もう6年目になりお年寄りになって保護してあげようとしてもやはり嫌がって逃げてしまい(汗)
    無理矢理保護してもストレスを与えてしまうと思い何時の時間に来ても餌をあげるようにしています♪
    でもやはり来ない日とかがあると心配になってしまいますね(大汗)
    全員親切な人であればいいですけどそんな事は無いので他の場所とかで野良さんなど見ると正直
    心配で仕方がないです!
    にがりちゃんこうして幸せに暮らしているのを見ると本当に安心します♪

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    1. ライカさん、コメントありがとうございます!
      もふさん、6年間ライカさんに見守ってもらえて
      いつでもご飯もらえるんですね^^
      ストレスを与えないように保護するのは、なかなか難しいですよね。
      捕獲されパニックになる野良さんを見ると「言葉が通じたらな・・・」と思ってしまいます(泣)
      それに野良さんに出会うたびに心配になる気持ち本当によくわかります。

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  2. 何でかわからないのですが、にがりちゃんには惹かれます。
    子猫たちのもつ”可愛い”表情とは違った、味のある猫の表情。
    にがりちゃんファンは結構多いのでは!?
    次回が気になります!母さん、師走でお忙しいでしょうが、アップ楽しみにしていますので、よろしくお願いします!!

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    1. tanukimiさん、コメントありがとうございます!
      嬉しいお言葉!にがりちゃん、本当に可愛いんですよ〜^^
      特に目を細めてムッとしているくせに近くに寄ってきて寝るところとか
      可愛くてどうしましょう!ってなっちゃいます(笑)
      にがりちゃんの話、楽しみにしてくださってありがとうございます!

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  3. にがりちゃんの半生を読んで号泣・・・(T_T)

    真冬の北海道でのら猫さん達は生きていけるの・・・など、わさびちゃんブログを通じていろいろと考えさせられてしまいます。


    世の中のひとが皆んな動物好きで、親切なひとばかりならこんな心配しなくても済むんですけどね・・・

    そのせいか、
    ペットショップで数十万円で売られているねこ達などを見かけると、『この子たちは何の心配もしなくても幸せになれるんだろうなぁ・・・』などと勝手に考えちゃったりします・・・同じ猫さんなのに・・ね・・・


    にがりちゃんの子猫たちの動画を見て、またまた号泣・・・(T_T)
    みんな優しい飼い主さんと暮らしたいし、暮らす権利もあるはずなのにね・・のら猫さんにだって・・

    我が家にも2匹、ねこがおりますが、どちらも引き取りてがなかなか見つからずにいた『お残りさんねこ・・』です。(家族には時々、名前ではなくてこう呼ばれる時もあります(^^))

    年齢も性格も違うねこたちですが、自分たちの立場を知ってか知らずか・・結構仲良くやってくれています。

    わさび母さんやおばさんのようなかたがいらっしゃる事をとても嬉しく思いますし、自分のちからや勇気のなさに凹みそうになりそうな時にはわさびちゃんブログを読み返すことにしています、なんか、いつもやる気が出てきますので(^^)v
    お忙しいとは思いますが・・・

    にがりちゃんのお話の続き・・楽しみにしてますね!!!

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    1. ちびさくらさん、コメントありがとうございます!
      特に今の時代、昔のように野良さんたちが縁の下に入ったりできるような住宅がなくなってきているので
      真冬の北海道で生きていくのはかなり辛いと思います。
      1月2月のしばれる日(ものすごい寒い日)は防寒対策をして外に出ても
      頬や耳がちぎれるんじゃないかと思うほど痛く寒いんです。
      野良さん、足の裏とか凍傷になりはしないかと心配です・・・
      北海道じゃなくても、野良さんが暮らす環境は常に過酷で危険ですよね。

      ペットショップの子たちは、幸せに暮らせる子もたくさんいると思いますが
      無責任な飼い主に出会ってしまったら・・・と考えると怖いです。

      ちびさくらさんちの『お残り猫さん』
      今幸せだから、お残りなんて言われても何のことやら?なんでしょうね(笑)
      そして、凹みそうな時にブログを見てくださってるなんて!!嬉しいです^^
      母さんも凹みそうな時は皆さんからの温かい言葉を思い出したりするんですよ!

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  4. にがりちゃんの、にがりちゃんなところが可愛いね♪(ど~ゆ~とこやねん?)
    うちのちゃちゃこ姉さんは ある意味にがりちゃんに似ていて
    家猫さんになってくれたけれど、ある一瞬にシャキーン!!ってこわ~い姉さんに戻ります(苦笑)
    野生のお顔とお爪です(涙)。

    野良・・と呼ばれる子達がいなくなり
    みんなにお家があって人も共存できるといいなぁ・・・といつも思います。
    場所があれば みんなまとめて「家においでよ!」って言ってあげられるのになぁ。
    がんばろ!
    にがりちゃん2楽しみにしています♪

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    1. お〜じろうさん、コメントありがとうございます!
      にがりちゃんのにがりちゃんなところが可愛い・・・
      まさにそうなんですよーーー!!すごくしっくりきます!
      ちゃちゃこ姉さんもこわーいお姉さんになっちゃうんですねw
      ちょっと楽しそう(笑)

      いつの日か、子供たちが
      「昔、外に野良猫がいたんだって〜!」と言うような時代が来たらいいなと思いますよね。
      お〜じろうさん、お互いにできることを少しずつ頑張りましょうね!

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  5. いつもblog拝見させて頂いています。私の実家にも野良だったのを保護した子がいます。保護した時は生後1ヶ月弱くらいだったこともありとても甘えん坊だったのですが、成長していき新たに犬家族が加わったのをきっかけに気性の荒い短気なお姉さんに変貌してしまいました。現在その子は8歳になりますが、それでも可愛い家族の一員です。にがりちゃん、母さんに保護された当初は野良剥き出しな顔してましたけど、今ではすっかり穏やかな顔つきになりましたね!それもこれも、母さんたちわさびちゃんファミリーの愛情があるからなのでしょうね!!
    にがりちゃん2も楽しみにしています\(^o^)/

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  6. 何度読んでも涙が出ます。
    にがりちゃん、大好きです。
    初めて見た時から心惹かれるものがありました。

    にがりちゃんが子煩悩なのは、
    何度も出産を経験してきたからなんですね。
    どうか、にがりちゃんに良いご縁がありますように。。。

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